坂道のアポロン/小玉ユキ

「坂道のアポロン」は、1966年の長崎を舞台にした青春漫画です。

 

その年の初夏、横須賀から地方都市の高校に転校してきた薫少年は、暴れん坊と呼ばれる千太郎と、心優しいクラス委員の律子に出会い、それまで転校のくり返しで苦しい場所でしかなかった学校が、別の場所のように感じられてきます。律子の家はレコード屋さんで、お父さんはジャズのバンドをやっています。千太郎もそのメンバーの一人です。クラシックファンだった薫ですが、ここでピアノを弾かせてもらい、初めてジャズを弾いて、千太郎とセッションをして、ジャズの魅力にひかれていきます。たちまち輝きはじめる薫の青春。律子に思いを寄せる薫ですが、律子は幼なじみの千太郎が好きなようです。

 

この恋のゆくえはどうなるでしょうか。爽やかな若さを感じさせる漫画です。

 

もしもスマホアプリで、催眠術をかけられるアプリがあったら・・。
そんなアプリを手に入れた主人公の悲喜劇がこちら
催眠App〜あの娘がくぱぁ待機中

 

とんでもない暴れっぷりがすごいです。

 

仏像のまち(蒼木雅彦) 会いに行きたくなる漫画(注・仏像に)

このお話は仏師・運慶(故人)の息子である空人君が主人公です。

 

亡くなった父親は自分の好き勝手に行き、妻である空人の母親や空人自身、そして他人にも迷惑をかけまくって亡くなったという人。そんな父親を反面教師にした空人は、良い大学に入り良い会社に入って、ちゃんとした人間になるんだという目標を掲げて日々勉学に勤しんでいます。

 

しかし彼には常人には無いスキルがありました。幼い頃から仏像に囲まれて暮らしていた空人は、父の彫った仏像が一万体を超えた辺りから、仏像の中の魂と話をする事が出来るようになっていたのです。

 

同じスキルを持っていた父は仏像(の中の魂)と酒を酌み交わしたりと懇意にしていましたが、仏像達は唯一話の出来る人間の友人を亡くして寂しく思っていました。そんな折、息子の空人も仏像と会話出来ると知った彼らは、徐々に彼の元へと集まって来るのでした。

 

そんな緩い釈迦如来様でいいのかとか、十一面観音の後頭部に付いた満面の笑みの顔の真意が超怖かったりとか、弥勒菩薩の桁外れな気の長さとか、愛染明王の様々な物に対する愛の深さとかツッコミどころ満載です。でも微妙にそれぞれの仏様の教えやら特徴が織り込まれているので、何となく仏像に詳しくなった気になれます。

 

孔雀明王様の懐の深さに癒されます。孔雀の名がジャッキーというのが何とも愛らしい。(色々と凄い孔雀です)一冊読み終える頃には近所のお寺へ実物の仏像に会いに行って、世間話をしてみたくなるお話でした。

ばらかもん(ヨシノサツキ)を読んで元気をもらう

つい最近アニメ化もされて、有名になったこの「ばらかもん」という作品ですが、実際に読んでみてとても好きになりました。

 

作者であるヨシノサツキ先生が実際に住んでいる長崎県の五島列島を舞台にしているということもあり、リアリティのある描写が多いです。もちろん、実際に五島に行ったことのないという方でもどこか懐かしさを感じる景色や雰囲気が感じられる作品になっています。

 

お話としては書道家で世間知らずな主人公が田舎の人々との触れ合いを通して成長していく笑いあり感動ありの話で、立派な大人であるはずの主人公が小さな子供たちに翻弄されたり、大事なことを教えられたりする様子はとても微笑ましい。

 

主人公だけでなく個性豊かな村人たちの悩みや挫折も大人であれば昔経験したことのあるようなどこか懐かしいもので、それを解決しようと精一杯頑張っている姿は読んでいるだけでこちらも励まされ、元気になれます。

 

自分もいつか田舎に住んでみたい、そう思える作品です。

四畳半で密着3Pお泊り会

仲の良い幼馴染み。でもいつも一緒にいることが空気になって、好きということがわからない。でもあるとき、友人に告白されて幼馴染みの存在に気づいてしまう・・・。

 

そんな切ない漫画を探して電子書籍を探していたら、四畳半で密着3Pお泊り会という漫画にたどり着いてしまいました。この漫画は、切ないという感情より若い性欲を持て余した男女が一つ屋根の下で共同生活をするというものです。

 

ドキドキ夜這いあり、ハプニングありとドタバタコメディ。ついつい欲望に負けて読んでしまいました。たまには、こんな漫画もいいかも?

2015/04/27 09:05:27 |
漫画のキミと話がしたいのだ。が、お勧めです。この漫画は、猫のくまと、猫語がわかる飼い主のしんのすけの日常を描いたお話です。くまとしんのすけの暮らす街には、他の猫や人間も住んでいます。散歩をしたり、日向ぼっこをしたり、仕事をしたり、ご飯を食べたりと、ごく普通の日常があります。何気ない毎日ですが、猫視点と人間視点からの、それぞれの日常を温かいペースで描かれています。猫視点での人間の生活の不思議や人間視点での猫の生活の不思議など、くすっと笑えるところが多くあります。また、私も人間としてごく当たり前にしていることでも、たしかに猫からしたらそう見えるかもと、納得できるようなところもあります。猫のくまは本...
2014/05/24 23:19:24 |
いわゆる「こち亀」です。亀有の交番に勤める警官の両津さんが、いろいろとこだわりの趣味や副業に手を出して、周りの部長や部下の中川たち、その他いろいろな人たちと騒動を繰り広げるギャグ漫画です。原則として毎回1話完結になっているのでどこからでも読みやすいです。驚かされるのは、作者の博識なことですね。車の話や、プラモデルの話、金魚の話など、いちいちマニアックです。30年以上週刊で続いているという奇跡のような漫画です。東京もんにライバル意識を持っている大阪の通天閣署のメンバーのキャラクターも面白く、出てくるとついつい笑ってしまいます。両津さんのいいかげんさと欲深いけど憎めないずっこけたキャラクターが、警...
2014/05/24 23:17:24 |
「カラマーゾフの兄弟」は、ドストエフスキーの小説を及川由美が漫画化したものです。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟のキャラクターがよく描き分けられていて、原作のイメージにも合っています。原作を読んでいればより楽しめると思います。原作は厖大なものなので、この物語を2冊の漫画にするのは大変だっただろうと思いますが、よく物語のエッセンスをつかんで漫画にしていると思いました。父親のフョードルや妖婦のグルーシェンカ、ミーチャの婚約者でイワンに心を寄せるカテリーナ、事件の真犯人であるスメルジャコフ、アリョーシャの師であるゾシマ長老など、主要なキャラクターもよく特徴をつかんで描かれていると思いました。